あまり聴かれることがないシベリウスの劇音楽「テンペスト」(全曲)を聴いてみました。録音は、70年の時空を越えて蘇るオリジナル版でデンマーク語による世界初録音だそうです。
最初の嵐のシーンは、良く出来ていて、序盤で物語に引き込む力があるインパクトのある音楽でした。全体的にメルヘンチックな響きがして、楽しい気持ちになりました。ただ映画の劇伴のような音楽で、映像がないと少し退屈かもしれません。合唱や歌がところどころ入っていたので、なんて歌っているのだろうと気になりました。
音楽のお供に、2016年に出版された新訳の「テンペスト」を読みました。登場人物やあらすじが入り組んでいて1度通読したたけでは分かりにくかったですが、「精霊」たちがでてきたり、裏切られたものによる「赦し」がテーマになっています。アーサーラッカムの挿絵がとても夢夢しいです。
<Disk 情報>
1925年に作曲されてから数回しか演奏されていないシベリウスの『テンペスト』。オリジナルのデンマーク語は、貴重。フィンランドの新鋭サラステ。シベリウスのこの作品から新しい生命を導き出しています。ソプラノのグロープ、バリトンのヒュンニネンを始めとする歌手陣も超豪華。(キングインターナショナル)
シベリウス:劇音楽『テンペスト』 Op.109(全曲)
(オリジナルのデンマーク語による世界初録音)
モニカ・グロープ(S)
ライリ・ヴィリャカイネン(S)
ヨルマ・シルヴァスティ(T)
ヨルマ・ヒュンニネン(Br)
サウリ・ティーリカイネン(Bs)
オペラ・フェスティヴァル・コーラス
フィンランド放送交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
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