2016年12月11日日曜日

小山由美 ドイツ歌曲研修Ⅱ inびわ湖ホール

少し前になりますが、小山由美先生の「ドイツ歌曲研修Ⅱ」を聴講してきました。

 小山由美先生は、ワーグナーの歌い手として知られていますが、最初はドイツのリートを歌われていたそうです。この講座は、びわ湖ホール声楽アンサンブルのメンバーが、まず自分の課題曲をピアノの伴奏とともに歌い、その後、先生が細かい指導をし、最後に又歌を歌うという声楽の公開レッスンです。

  私はドイツ語をはじめたばかりで、ドイツ語の発音や詩の解釈、リートの歌唱法、リートに適したピアノの演奏の仕方など、専門的な内容でわからない部分もありましたが、本で学習しているだけでは得られない貴重な指導を拝見することができました。リストの「ローレライ」とブラームスの「メロディのように」は実演で聞くと本当に綺麗な歌でうっとりしました。
 来年は、ワーグナーとヴォルフの歌曲等を取り上げるそうです。

 また改めて指導内容をまとめたものを公開します。


 びわ湖ホールは音楽教育に力を入れており、さまざまな公開講座が催されています。へんぴな場所にありますが、沼尻先生の「指揮法セミナー」など得るものが大きいです。びわ湖ホールの今後の活動に注目していただけると嬉しいです(びわ湖ホールのファンより♪https://www.biwako-hall.or.jp/

講 師:小山由美(メゾ・ソプラノ)
受講者:びわ湖ホール声楽アンサンブル・メンバー
課題曲:
【11/28(月)】
シューベルト
 ・歌曲集「美しき水車小屋の娘」より「知りたがる男」、「邪悪な色」
 ・歌曲集「冬の旅」より「菩提樹」
カール・レーヴェ
 ・詩人トム
ベートーヴェン
 ・自然における神の栄光


【11/29(火)】
メンデルスゾーン
 ・ズライカ
 ・恋人よ、打ち明けておくれ
 ・挨拶
シューマン
 ・歌曲集「詩人の恋」より「うるわしい、妙なる五月に」、「ぼくがきみの瞳を見つめると」、「ぼくは恨みはしない」
 ・歌曲集「女の愛と生涯」より
 ・歌曲集「メアリー・スチュアート女王の詩」より

【11/30(水)】
リスト
 ・ローレライ
ブラームス
 ・五月の夜
・メロディーのように
 ・私の眠りはますます浅くなり
 ・教会墓地にて
 

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